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オーディオ買取についてのコラム | 丈夫でスタンダード。中古買取でもお馴染みエフェクターMXR

オーディオ買取についてのコラム | 丈夫でスタンダード。中古買取でもお馴染みエフェクターMXR

丈夫でスタンダード。中古買取でもお馴染みエフェクターMXR

2023/11/28

 

distortion+,carbon copyなど、MXRには中古買取どころかエフェクターユーザーで見たことない方はいないのではないかという名機が多数存在します。またコンパクトエフェクターのサイズは時にMXRサイズと呼ばれることもあり、エフェクターの中でもスタンダードな存在であることが分かります。
現在はJimDunlop傘下であるMXRブランドですが、実はその歴史は古く、以前ご紹介したBOSSと同じく昨年で50年を迎えた、エフェクターブランドの中でも古参の一つです。
今回はそんなMXRについて、掘り下げていきたいと思います。

 

小型エフェクターの先駆者、MXRの歴史

 

MXRというブランドは、高校時代の友人であったキース・バー氏と、テリー・シャーウッド氏の2名が立ち上げたものです。キース氏は12歳にして医療機器の作成に携わる程幼くしてエレクトロニクスの申し子、その後も独学で学びながらエンジニアとして活躍していました。テリー氏はロチェスター工科大学で電気工学の準博士号を取得して卒業、こちらも優秀な技術者でありました。そうして1972年、二人はニューヨーク州ロチェスターでオーディオ機器の修理ビジネスを始めます。
数々の機器が持ち込まれる中、初期の顧客の多くは壊れたエフェクターを持ち込むギタリスト達。当時のエフェクターはギタリストの酷使に耐えられないような薄く脆い構造の箱のものが多く、これを見て二人は驚いたと言います。そうして二人は小さな箱での試作品をいくつか作り、ギターを弾く友人たちに提案すると、これが好評であったため、本格的に修理業からミュージシャン向けの機器製造へ着手し始めます。

そうして第一号製品として作ったのはエフェクター…ではなくなんとミキサー。1台を作り終えたものの、作るのは退屈で面倒だと感じたキース氏は、改めてエフェクターに注目し製作を始めます。ちなみにこのミキサーを作った(別のミキサーを修理した時とも言われています)時に、友人に『そこから取ってミキサーの略でMXRで良いんじゃない?』という感じで決まったのがMXRというブランド名だったようです。
そうして出来たMXRブランドの第1号ペダルはフェイザー。今の日本の若いギタリストの方々からすると、飛び道具としての印象が強く、馴染みが無い種類のエフェクトかもしれません。コーラスやトレモロなどと似た、音にうねり、揺れを付与して際立たせるタイプのエフェクトですが、当時はこれ以前にフェイザーはMaestro社のPhase Shifterという大きな箱のものしかありませんでした。それに対しキース氏は無線機の回路から応用したフェイザー機構を設計し、Bud社の小さな筐体に収めました。そしてオレンジの見た目に1つのノブでシンプルなエフェクトの調整。そう、このMXRのエフェクター第一号のフェイザーこそが、あのPhase90なのです。

1974年にMXR Innovationsという社名で法人化し、Phase90を発売。小さな筐体でありながら頑丈で壊れにくいことから、瞬く間に広がり、集めた資金で音楽雑誌への広告を出したところさらにギタリスト達に知れ渡ることになります。そのうちの一人が、かの有名なエディ・ヴァン・ヘイレン。彼は当時ギターソロを際立たせるためにこのPhase90を愛用したと言われています。
そうしてMXRの名前が知れ渡り急速な会社の成長に、キース氏とテリー氏の二人はラインナップの拡充を決定。第二号distortion+を始めその後もDynaComp、BlueBoxなど今でも名前の残る名機を数々生み出しています。特にその中でもdistortion+は、ディストーションというペダルの分類を作った世界初のものであり、当時ペダルは刺激的な歪みのファズが中心で、以前紹介したBOSSが世界初のオーバードライブを作るのももう少し後の事。Phase90に続いて当時のギタリスト達に影響を与えた名機となっていきます。
そしてこれらのモデルもPhase90と同じくシンプルな構成に頑丈な筐体。そして何よりdistortion+は黄色、DynaCompは赤、BlueBoxはその名の通り青と、非常にカラフルなラインナップとなっています。二人は修理事業で得た利益でこれらの筐体と塗装機材へつぎ込んだようで、その拘りの甲斐もあってか特徴的なこのデザインはギタリストから人気を集めます。


この後も数々の商品を作り出し、著名なギタリストの足元に置かれているのを多く見かけることになるのですが、1977年に日本のBOSSがコンパクトエフェクターを発売、1979年にIbanezがTube Screamerを発売すると市場を席巻。これに対抗しエフェクターの新たなシリーズや、ラック型の機器からホームオーディオ用のプリアンプに至るまで、さまざまな製品を世に送り出しますが、1984年に社内の労働闘争や大株主との意見の相違によりMXRは一度その歩みを止めてしまいます。
その後キース氏は現代では電子ドラムやMIDI鍵盤などで知られるALESIS社を、テリー氏はMXRのエンジニアたちと共にマイクプリアンプやミキサーなどで知られるART (Applied Research and Technology)を立ち上げ、2社とも現在でも楽器店や通販で見かけるブランドとなっています。
そこからMXRブランド自体は3年間空白の期間となりますが、その間もMXRのペダルの人気は衰えることは無く、それを認識したDunlop Manufacturing社(Jim Dunlop)が1987年にブランドを買収。再開して最初のMXRブランド製品はなんとPhase90、distortion+、DynaComp、BlueBoxの4種。キース氏とテリー氏の遺産を受け継ぐかのような復活に、当時のユーザーたちは喜んだのではないでしょうか。
その後MXRの人気製品を次々に復活させ、そこからさらにJimDunlopのMXRブランドとしてのオリジナル製品も数多く発表。2007年に発売のBass D.I.+や2008年に発売されたCarbon Copyというアナログディレイは、現在でも楽器屋に並んでいないことはほぼ無いと言っていい程、定番商品となっています。

そんな中2010年にキース・バー氏が、2013年にテリー・シャーウッド氏がそれぞれこの世を去ってしまいました。しかし彼らが作り上げたシンプルで小型で丈夫なペダルの設計は、現在のMXRは勿論、その後数々のペダルメーカーが模倣し、受け継がれて今日のエフェクター市場が出来上がっていることは言うまでもありません。

中古買取でも多数現存、MXRの特徴

MXRサイズ、とその筐体のサイズの俗称として定着するほど、かつてとても革新的だった筐体サイズ。そしてその表面にはノブ数の少ないシンプルなコントロール。これがMXRの一つの特徴と言えます。Jim Dunlopが生産し始めてからはノブが多く、細かいコントロールが出来る製品も増えましたが、1ノブ、2ノブで魅力的な音が出るエフェクト、というのは設計者であるキース氏とテリー氏のセンスの良さが伺えます。

また登場した当時のカラフルさも話題になりましたが、その後のラインナップでもハイセンスナカラーリングなものが多く、加えて愛用アーティストであるエディ・ヴァン・ヘイレンやザック・ワイルドなどのシグネイチャー、特別カラーリングのモデルや、中には日本のイケベ楽器店オリジナルカラーモデルなど、統一感とシンプルさもありつつユニークな見た目で足元に置いてみたくなる、そんな部分もMXRの魅力なのではないでしょうか。

MXR製品買取の際に注意したいこと


先に述べたように、MXRは1984年に一度会社とブランドが無くなり、1987年にJimDunlopが買収し再開させています。そこでかつての人気ラインナップの生産を再開させる、または改修する際にJimDunlopの担当者がキース氏に連絡を取り、MXRの資料や回路図も入手しながら生産しているため、中身の大きな違いは無く、サウンドも他社のBIG MUFFやTUBE SCREAMERほど違いは無い筈なのですが、やはりそうはいっても年代での外見や仕様の違いによる希少価値の上下関係は存在するもの。その為、MXRでは最初期の筆記体のロゴ、通称『スクリプトロゴ』が印刷された最初期、その次の今と同じロゴが印刷されるようになった『ボックスロゴ1期』、その後電源用の3.5mmモノラルミニジャックとLEDが追加された『ボックスロゴ2期』、復活した後のJimDunlop期等、細かい年代での違いによって中古価格が多少高価なものもあれば安価なものもあります。
そのため買取で送ったり、出張に来てもらう前に見積もりを取る場合は、自分の持ち物であっても、または別の方が買取をする場合であってもそういった細かな判別が出来ない場合は見積額とは異なる価格になる可能性を考慮しておきましょう。ロゴの年代だけで判別出来るものであれば、ある程度その部分を伝えられれば絞り込めるかもしれませんが、モデルによっては判別の為に裏蓋を開けて確認しなければならない場合もあり、こればかりは実際の査定スタッフの手元に届かないとなかなか分からない部分でもあるので、慎重に買取業者を選びつつ、そういった見積りとのずれを見越したうえで相談すると良いでしょう。

そしてその他基本的にエフェクターの買取にて気にするべき点は他のメーカーの製品と変わりません。なるべく箱の中で動いて傷がつかないよう緩衝材できちんと包んでから送る。なるべく元箱や説明書などの付属品が残っていれば忘れずに付属させる。新品時により近い方が同じモデル・バージョンの中でも買取価格が高価に出来る可能性が高いことは間違いありません。
踏んで使用によって傷がついたり、MXRのヴィンテージ品の場合ロゴが消えかかっている場合もありますが、それでもその売ろうとしている状態から、店舗までの運搬や宅配便での発送する箱の中で、さらに商品同士がぶつかったりして状態が悪化しないよう、高価買取をお望みであれば買取を完了するまで丁寧に取り扱いましょう。

いかがでしたでしょうか。コンパクトエフェクターの先駆者とも言えるMXR。現代は当たり前になってしまったその形も、その元祖と言われるとまた違った印象が見えてきますね。
そんな歴史あるMXRのエフェクター、不要になったらエコストアレコードへ託してみませんか?

 

 

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