オーディオ中古買取のハイエンド筆頭、Mark Levinson(マーク・レビンソン)について|オーディオ買取はエコストアレコードオーディオ買取センターへ!|世界基準の高価買取

オーディオ買取についてのコラム | オーディオ中古買取のハイエンド筆頭、Mark Levinson(マーク・レビンソン)について

オーディオ買取についてのコラム | オーディオ中古買取のハイエンド筆頭、Mark Levinson(マーク・レビンソン)について

オーディオ中古買取のハイエンド筆頭、Mark Levinson(マーク・レビンソン)について

2023/11/01

 

MarkLevinson(マーク・レビンソン)、それはオーディオ中古買取の世界でも言わずと知れたハイエンドブランドです。高価なものではなんと新品価格が1000万円以上も、最早高級車にも近い価格の製品を生み出す昨年50周年を迎えたメーカーです。
一体何故高価なのか、どうやってこのハイエンドブランドは成り立ったのか。ご紹介します。

 

音楽への情熱一筋、Mark Levinsonの歴史

 


 

Mark Levinsonというブランド名は、McIntosh、JBL、marantzなどと同じく、創業者のMark Levinson氏の名前から取られています。実はこのMark氏はご存命であるものの、現在はMark Levinsonブランドには関わっておらず、名前だけがフルネームで残されてしまっている形なのですが、追ってご紹介できればと思います。
Mark Levinson氏は1946年生まれ。時代で言えば現在のJBLの母体となるLansing Sound社が設立され、もう3年後にはMcIntosh Engineering Laboratory社が設立されようという、まさにオーディオの黎明期。さらに音楽の面で言えば1939年にBLUE NOTEが設立され、オーディオでも人気の盤が多いジャズの歴史で言うならビバップ、ハードバップからモダンジャズへ続く、まさにこれから数々の名盤か生み出されていく頃です。
そんな中で育ったMark氏は優秀なオーディオ技師、ではなく最初はミュージシャンとしてのキャリアを歩んでいました。バークリー音楽院を卒業し、1966年から1971年までポール・ブレイ・トリオのベーシストとしてバリー・アルトシュールと共に働いており、ベース以外にもフリューゲルホルンも演奏したり、インドのサロードも演奏しインド音楽を学んだりと、この先のキャリアでもかなりマルチな才能でありながら、プレイヤーとしても多才であったようです。
そんなプレイヤーでありながら、ある時スイスのStellavox社を訪問した際に、その製造品質や設計に感銘を受け、帰国して高品質オーディオの設計の道へと歩み始めます。
そうして1968年にかの有名なウッドストック・ミュージック・フェスティバルの為のステージミキサーを製作。なんと年齢にして21歳。この頃からMark氏が音響エンジニアとしての才能は勿論、オーディオ設計者としても類稀なる才能の持ち主であることは、この伝説的なフェスの名を知る方にとっては言うまでもないでしょう。

 

 

そんな中1970年代初頭、彼は映画のレコーディングのため、機器の仕様を決めるための人員として雇われます。当時使用されていたNagra社のポータブルミキサーではすぐに入力過大になってしまい、その為のミキサーを新たに製作することが求められたのです。
そしてMark氏はDick Burwen氏と共に製作を行い、Mark氏が設計、Dick氏が構築といった形で計4台の製品を作り上げます。そんな中、同僚の一人と話す中でプリアンプ(コントロールアンプ)を製作することに。そこでDick氏と生み出されたのがNLP-1と呼ばれるプリアンプでした。
既にMark Levinsonをよくご存じの方であればピンと来た型番なのでは無いでしょうか。このNLP-1は製作して以来しばらくMark氏の自宅に置いてあったそうなのですが、ある時このLNP-1の音を聴いた来客がこれを絶賛。これは売れるかもしれないと、1972年にMark Levinson Audio System社を設立。LNP-1の後継機であり今でも有名なMark Levinsonブランド最初の製品、LNP-2を1974年に発売。当時としては他の追随を全く許さない性能を持ったコントロールアンプであり、Mark Levinsonの名前そのものが超高品質の代名詞ともなるようにまでなりました。

 

 

その後、John Curl氏やThomas P. Colangelo氏といった優秀な技術者に恵まれたこともあり、数々の最新技術や独自技術を使用しながら超高品質のオーディオを次々と作り上げ、またMark氏自身はエンジニアとしても数々の活躍をしながら1984年までMLAS社に所属します。
しかし、ここまでにご紹介した他オーディオメーカーにもありがちな展開でもあり、やはりMark Levinsonも経営難に陥り、その結果紆余曲折を経てMark LevinsonブランドはMadrigal Audio Laboratories社に買収され、設立者であるMark Levinson氏は同ブランドを去ってしまいます。

その後Mark Levinson氏自身は新たなオーディオブランドCello、Red Rose Music、現在のDANIEL HERTZと、何回かブランド名・会社を変えながら数々の高品質オーディオをデザインしていくこととなるのですが、一方でブランド名としてMark Levinsonの名を残したMadrigal Audio Laboratoriesは、新たな体制と共にプロ用のハイエンドから、より一般的な高級オーディオへとシフトしていきます。

 

 

そうしてそんなMadrigal Audio Laboratoriesも現在の傘下であるHARMAN International社に吸収され今の体制へと至っています。確かに単体のオーディオメーカーでは無くなってしまった同社ではありますが、HARMAN傘下になって以降逆に費用や時間に余裕を持つことが出来、材料費等も抑えることが出来たそうです。
現在ではオーディオだけではなく、高級車ブランドのLEXUSに搭載されるスピーカーも製造している等、高級オーディオの世界で幅広く展開されています。

 

 

忠実さがキーワード、Mark Levinsonの特徴

 

Mark Levinsonの中古品、過去今まで製作された品々は、オーディオマニアの間では大きく分けて3つの時期に分けて認識されています。
1つ目が、Mark Levinson氏とJohn Curl氏によって作られていた初期の時代。
2つ目が、Mark Levinson氏とThomas P. Colangelo氏によって製作、または設計が行われていた時代。この頃はMark氏がMark Levinsonを離れた時期でもあり、一部は両名が基本コンセプトを設計し、去ってしまった後で発売された製品もあります。
3つ目はその後のMadrigal Audio、HARMAN Internationalによる設計の時代。これ以降は少数の中心人物が押し進めるのではなく、合議制によって普遍的な視点での製品開発が行われているようです。
確かにこれらは全てMark Levinsonというブランド名の中ではありますが、やはりこれだけ主要なエンジニアが変わって来ている、という面で別のキャラクターになってしまうことは、オーディオの世界では珍しいことではなく、長く続いたブランド程、こういった音の変化が起きるものです。
しかし、初期のMark氏から、今でも共通しているのは、音楽・芸術に対する真摯な姿勢という部分があり、アーティストのパフォーマンスを忠実に、何も足し弾きしない完璧なサウンドに、という意思のもとそれぞれの時代で追及されてきた結果の緻密なサウンドは、一貫した特徴と言えるかもしれません。

 

 

熱心なファン多数、Mark Levinsonの高価買取機種

 

・ML-2L

Mark Levinson氏とJohn Curl氏によって作られたパワーアンプJC-3を元にThomas P. Colangelo氏によって改良されたのち発売された、MLAS社時代を示す『ML-』の型番が付けられたパワーアンプ。

 

 

エコストアレコードではこれを2台ペアで¥300,000-買取しています。
※画像は1台ですが、モノラルパワーアンプの商品のため、買取価格はステレオ用に2台ペアのものとなります。

 

 
 

・No.32L

1999年発売の、Mark Levinsonとして始めてリファレンスの名を冠したコントロールアンプ。2筐体の構成となっていますが、電源部と本体ではなくコントロール部とオーディオ信号部分で分割され、コントロールによるノイズ等の影響を抑える設計となっています。
 

 

エコストアレコードではこれを2台ペアで¥820,000-買取しています。
※筐体2つ、専用の接続ケーブル、リモコン等の付属品も完備の価格とさせていただきます。

 

 
 

Mark Levinson高価買取のために注意したいこと

 

徹底、完璧、といったキーワードを伴うMark Levinson。音、信号、回路と真摯に向き合いながら作られた製品群は、高級オーディオの中で見てもそこまでやるか、というくらい拘り抜かれた製品ばかりです。
それ故、他のオーディオ以上に買取の際は注意すべき点が多くなるため、もしオーディオが分からない方が遺品整理などでこのページにたどり着かれていた場合、ご参考にしていただければと思います。

まず一つ目が、複数筐体で構成される製品が多いこと。

 

 

画像はMark Levinsonの名が世に広まるきっかけとなった最初の製品、LNP-2の後継機LNP-2Lですが、初期であったこの頃から横長の本体部分と、細い電源部分に分割されて構成されています。このような構造は後のMark Levinsonのコントロールアンプ等で多く見られる構成です。先程高価買取でご紹介させていただいたNo.32Lも似たように2筐体で構成された製品です。
こういった場合、確かにノブやメーター、液晶画面が付いた本体はオーディオと認識できるかもしれませんが、そうではない表面にランプやロゴしかない電源等の筐体は全く知らない方が見た場合、最悪の場合オーディオ機器とすら認識されず廃棄されてしまうかもしれません。
しかし、これらは基本的に2筐体で専用のセット、他のもので代替がまず利かないためどちらかが無くなった状態では動作が全くできず、はぐれたまま買取に持って行ってしまうと本来の価値が全くつかない状態となってしまいます。
そのためMark Levinsonの製品を見た場合、現在であればインターネットに情報が上がっている製品も多いため、型番等で調べてその機器の構成を確認しておきましょう。またそれでも不安な場合は、移動させたりする前に早めにオーディオ専門の買取業者に問い合わせ、専門のスタッフによって確実にちゃんとした組み合わせで回収してもらえるよう手配しましょう。

また、こういった複数の筐体で構成されている場合、Mark Levinsonにおいてはその機器間を接続するケーブルも専用の規格になっていることが多いです。一般的にオーディオで使用されている、信号用のケーブルであれ電線とコネクターが見つかれば代わりの物を後から調達できる場合も多いですが、Mark Levinsonの専用ケーブルの場合コネクターも手に入りづらい物、さらにはその結線方法も非公開のものが多く、一度失くしてしまう、買取の際に一緒に回収し損ねてしまうと代わりが利かず、この場合もまたオーディオ機器として使用できなくなってしまう場合も十分にあり得ます。そのためこれらの専用ケーブルも、接続されているなら接続されたまま、外して別にしておくのであれば絶対に無くさないようにしておき、買取の際はちゃんとセットで預けるようにしましょう。

ここまで説明してきた注意点はコントロールアンプやD/Aコンバーター、などに見られる特徴ですが、同社のパワーアンプになるとまた別の注意点があります。それは、重さと大きさです。
パワーアンプも妥協無く技術とノウハウをつぎ込んだ結果、Mark Levinsonではとてつもない大きさになってしまっているものも存在します。

 

 

こちらは、No.33Lという型番の2台ペアのモノラルパワーアンプですが、なんと高さが78cm、本体重量がなんと1台あたり155kg。中型の据え置きスピーカーほどの大きさもあるとんでもないパワーアンプです。流石にこのレベルのものをお持ちの方は少ないとは思いますが、Mark Levinsonのパワーアンプでは1台30kg、40kgを越えるものが多数存在します。そのため一度整理のために運ぶのも危ない重さになってきますし、Mark Levinsonの特徴である黒い筐体では傷も目立ちやすく、買取価格を落としてしまう原因にもなるため、買取を検討している段階でなるべく早く問い合わせ、回収方法も含めオーディオのプロへ相談しましょう。専門業者であれば、販売の際にお客様のご自宅へ設置する場合も含め、重量のある機器の運搬に関してもノウハウを持っているため心配が少ないと思われます。

 

 

最後に、もし買取をご検討になられる場合、Mark Levinsonが高額機と分かっていれば、事前に買取価格や中古相場を調べる方もいらっしゃると思います。その際に、注意すべき点は、Mark Levinson製品には表面からは見えないバリエーションの違いがあること。
前回ご説明したAccuphaseのように、背面から見えるような追加モジュールであればまだ分かりやすいのですが、Mark Levinsonの場合追加オプションのモジュールが外見からは見えない、筐体を開けた内部のものであったり、外見から見える型番とは中のモジュール換装により実際は違う型番の仕様になっていたり、中の素子が何処のメーカーのものなのかにもよって違いがあったり、等々によってご自身でお調べ頂いたものと、実際にスタッフが専門的な査定を行った場合に商品が異なり、提示できる買取価格が異なる可能性も十分にあります。その為あくまでネットなどに表示されている参考価格や、電話で口頭のみで伝えた機器についての見積価格はあくまで参考価格と考えておくと良いでしょう。
そしてその中でそういった違いまで考慮している買取業者かどうか、というのは実際オーディオの専門知識があり、高価買取が行える業者かどうかを判断する一つの目安にもなります。

 

 

いかがでしたでしょうか。超高級オーディオの代名詞ともいえるMark Levinson、近年ではレコードプレーヤーも新登場し、現在のアナログレコードリバイバルにも新品・中古問わず注目のメーカーとなる事でしょう。
エコストアレコードでも、今後もこういったハイエンドオーディオの買取も積極的に行っていければと思います。

 

 

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