もうすぐ100年、オーディオ中古買取でも人気の老舗LUXMAN(ラックスマン)|オーディオ買取はエコストアレコードオーディオ買取センターへ!|世界基準の高価買取

オーディオ買取についてのコラム | もうすぐ100年、オーディオ中古買取でも人気の老舗LUXMAN(ラックスマン)

オーディオ買取についてのコラム | もうすぐ100年、オーディオ中古買取でも人気の老舗LUXMAN(ラックスマン)

もうすぐ100年、オーディオ中古買取でも人気の老舗LUXMAN(ラックスマン)

2023/09/01

 

LUXMAN(ラックスマン)、それは日本のオーディオ、そして中古買取の世界でもまず聞いたことない、見たことないという人はほとんどいないのではないか、それほどまでの知名度を誇る日本のオーディオメーカーです。LUXMAN名義での完成品オーディオもかつてのオーディオブームで有名だったほか、自作キットの名義LUXKITに馴染みがあるマニアの方も多いのではないでしょうか。
そんなオーディオを知る方からしたら知ってて当然のメーカーLUXMANについて、今回はこのエコストアに訪れるであろうあまりオーディオに馴染みのない方々にも向けて、今一度取りまとめて綴っていきましょう。

 

LPより古く、始まりはラジオから LUXMANの歴史

 

 

LUXMANは現存する国内オーディオメーカーの中でも最も古く、その始まりは日本のラジオ放送開始まで遡ることとなります。
1897年、早川卯三郎氏が大阪で早川商店を開業。当初の業務はガラス屋から始まったものの、この早川氏は発明家としての側面もあり、独自に発明した金魚鉢を販売するなど、その頃からものづくりでの一面を見せていました。そして1905年にその金魚鉢にも由来する錦水堂へと社名を変更します。
1920年代では息子たちと共にラジオファンであり、長男がニューヨークに住んでいた影響もあって海外の情報をいち早く入手できたこともあり、ラジオ放送関連の実験や試作をいち早く行っていました。そうして1924年にAMの実験放送が開始されると試作の受信機で店内放送を行い地元で話題に。翌年1925年に正式に国内のラジオ放送が始まると同時に、ラジオ技術に精通していた早川家一族で錦水堂内にラジオとオーディオ機器を専門に扱う錦水堂ラヂオ部を設立。これが後のLUXMANの母体となり、翌年には『LUX』ブランドを命名します。
しかし歴史で言えば、この後まさに第二次世界大戦へと突入していく時期。ラジオ・無線技術に長けた錦水堂もその流れに飲まれるように、当時工場を設立しトランス生産を始めていたのもあり、最終的には錦水電気工業株式会社と社名変更し海軍指定工場として戦闘機などの無線通信機部品の試作・生産を行っていきました。
そして終戦後、再びラジオ・オーディオ用のトランスなどの各種パーツを開発・生産するところから再びオーディオメーカーとしての道を歩み始めます。1950年代には戦後初のハイファイアンプキットを発売したり、海外へもLUX製品の輸出が盛んになったりと順調に経営を拡大していき、1961年にはラックス株式会社へと社名変更し、同年に初のプリメインアンプSQ-5Aを発売。その後も1963年にロングセラーのシリーズとなるSQ-38等沢山のオーディオアンプの名機を生み出していきます。

 

 

そうしてしばらくした1971年、アンプを自作するマニアの需要に応えるべく自作キットのブランドであるLUXKITブランドが誕生。約70種類もの様々なキットを販売していきます。
1972年には新たな音楽とライフスタイルの形を提案するべく派生ブランド、L&Gを発表。真空管とトランジスタの2方面でも積極的に製品を生み出しながら、さらなる選択肢を提示していくユーザー目線のスタイルは、同社の長所ともいえるのではないでしょうか。

その後、様々な製品を生み出すのも勿論ながら、アルパイン株式会社や、現代ではPCパーツやスマートフォン等でも有名な三星(サムスン)電子株式会社との資本提携、BOSEやB&W、Focal海外メーカーの輸入販売(現在はFocalのハイエンドラインのみ取扱)などを行いながら経営を続け、現在の社名であるラックスマン株式会社となりました。その後International Audio Group (IAG)に買収され、現在では傘下のオーディオブランドとして続いています。

 

 

拘りは音質評価の方法まで、LUXMANの特徴

 

LUXMANのアンプが放つその音は、通称ラックストーンと呼ばれています。具体的には柔らかさや聴き疲れしない、艶のある等々で使用者の間では表現されるLUXMANの音ですが、こちらはLUXMANが製品を作る上で『いい音』の定義をされているそうです。
その定義が、
・素直で自然な音質・誇張しない
・自然な音場感
・情報量の多い音
・全帯域の一体感
・長時間聴いていられる

というもの。
勿論こうして言葉に表しても、それでも『自然な』『情報量』といった表現の感覚は人によって異なります。しかし早川会長の頃から『みんなが良いというものを目指しても碌なものができない』という考えの元、各時代において音の方向性を決める中心人物を一人決めて、製品開発を進めていくとのこと。その為評価軸やメーカーとしての方向性は統一された上で、各責任者の判断によって少しずつ違う特色を持った製品が作られてきたということでしょう。
特に上記の定義の中にある自然な音質、長時間聴いていられるという部分がラックストーンが一番に出ている部分であり、現在の公式サイトでも『短時間に意識を覚醒するような刺激的な音質ではなく、長時間の音楽鑑賞に適した自然でリラックスのできる聴き疲れのしない音質』を目指していることが明記されています。数値面のスペックや電気的なメリットばかりを追い求めても必ずしも人間にとって音楽を楽しめる音質にならないのがオーディオの難しい部分。LUXMANではそういった点もデータでいい方を選ぶのではなく、きちんと人間の耳で判断し製作しているそうです。

 

 

また、商品の外観も拘られており、何と似たように見えるノブでも機種によって違う設計や素材を使用するなど、様々な部分で一品一品デザインし、業界の中でも一番ツマミの種類が多いのではないかとも言われています。影の落とし方まで考えられているという決して誇張しすぎず整ったデザインは、同社の自然さに重きを置く部分にも通ずるところがあるのではないでしょうか。

 

 

買取高額品も多数、LUXMANの代表機種

 

C-900u

2013年にパワーアンプのM-900uと共に発売されたフラッグシップコントロールアンプ。独自の電子制御式音量調節回路やその他にも様々なパーツを拘り抜いて作られた、当時国内最高峰と評されたこともある機種です。

 

 

こちらC-900uをエコストアでは最大¥400,000-買取しています。
 

 

 

MQ-300

オーディオで人気の真空管、高槻電器工業製TA-300Bを使用した、LUXMAN創立90年記念モデルのパワーアンプ。1984年に同じく300Bタイプの真空管を使用したMB-300からデザインを踏襲しつつ、モノラルアンプ2台からステレオアンプ1台へと設計され、出力が低い300B使用パワーアンプの中では比較的高出力を実現した1台です。

 

 

こちらMQ-300をエコストアでは最大¥600,000-買取しています。
 

 

 

LUXMAN高価買取のために注意したい点

 

LUXMAN製品は、現在でも基本的に全機種の修理を受け付けているなど、公式のサービスが手厚く、良好な状態で現代まで残っている製品も数多く存在します。しかし、修理できるとはいえその限度もあり、必ずしも当時と同じパーツが手に入るとは限りません。そのため、なるべく良い状態で買取を依頼する方が好ましいのはオーディオ機器として変わらない部分です。

 

 

特に弊社の経験上、劣化して破損していたことが多いのがスイッチやノブの部分。古い機器では一部のスイッチが薄いプラスチック製のもので構成されており、経年劣化で割れやすくなってしまっていたものが、運搬等の際に引っ掛けたりして破損してしまう、ということも珍しくはありません。例えゆくゆくは修理出来るかもしれないとはいえ、買取・査定の際ではその部分の動作確認が出来ない、正常な状態ではないとして大きく価格を落としてしまうことになりかねません。
また、富士山型と呼ばれる先が細く、薄くなっているノブも普通の丸いノブより引っ掛かりやすく、そこに負荷がかかるとノブの軸が折れたり、そこのポットの部分ごと交換しなければ正常に動作しない等の症状が起きてしまう可能性もあります。
そのため運搬や保管には十分気を付け、もし不安な場合は移動や撤去を含め専門の買取業者に相談しましょう。

 

 

また、近年のLUXMANのコントロールアンプ、プリメインアンプ群にはリモコンが付属しているのは勿論、LUXMAN製品全体としてオリジナルのオーディオ用電源ケーブルが付属していることが多いです。オーディオにあまりなじみのない方からしたらたかが電源ケーブルなのだから家電量販店でも買えるでしょ?と思われるかもしれませんが、LUXMAN製品に付属する電源ケーブルはオーディオ用に拘られた、メーカー推奨のオリジナル電源ケーブルとなっています。
仮に次のオーナーが別のオーディオ用電源ケーブルを使用して使わないものだったとしても、買取や中古市場ではそういった付属品が1つでも多く揃っていることが付加価値となります。前述のリモコンや、取扱説明書と共に、付属品には気を付けながら買取を依頼しましょう。

 

 

いかがでしたでしょうか。戦前から続く長い歴史を持つLUXMAN、その歴史をこれからの世代に受け継いでいくのは、もしかしたらあなたの持つ名機なのかもしれません。
エコストアがその橋渡しとなれるよう、今後も積極的にオーディオ買取を行っていければと思います。

 

 

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